今回はウェブサイトのSEO対策等のお話しなので、自分で集客をしようとしている司法書士や、その他の士業の方以外には興味のない話題になるかと思います。

新型コロナの収束がまだまだ見通せない現在ですが、新規のご相談については新型コロナの影響をあまり感じないような状況となっています。

一時期は、新型コロナが治まるまで相談へ行くのを見合わせたいとか、電話やZoomなどによる相談を希望なさる方も多かったのですが、今ではそのようなお話しはあまり聞かないようになっています。感染拡大防止の観点からは望ましくないことでしょうが、不要不急の外出自粛が求められるようになってから1年以上が経過したことで、司法書士事務所へ相談へ行くのは必要なことであり仕方ないと考える方が多くなったのでしょう。

当事務所へのご相談については、不動産の相続登記や、銀行預金の相続手続など、遺産相続手続きに関するものが非常に多くなっています。とくに、相続登記とあわせて、預貯金の相続手続もご依頼いただくケースが多くなっており、これは当事務所を含めた司法書士事務所が、積極的に広報活動をおこなった成果だと考えています。

司法書士が代理人となり、銀行などの金融機関における預貯金の相続手続を数多く手がけるようになったことで、ここ数年は窓口での対応もだいぶ代わってきたように感じています。最初の頃は、司法書士が相続人の代理人として預金解約などの手続をすることが、そもそも認められるのかということが問題になることもありましたが、今では当然の如く代理人として手続が可能である場合がほとんどです。

相続登記や預貯金の相続手続きについてのご相談・ご依頼は、当事務所ウェブサイト経由でお問い合わせをいただくケースが大多数です。当事務所では相続手続についてのウェブサイトを多数運営しているので、そのいずれかをご覧になってお問い合わせをくださっているわけです。

新たにウェブサイトを作成しても、狙ったキーワードで検索上位に表示されるかどうかは、運によるところが大きいと考えています。適切なSEO対策をおこなえば、ある程度の上位表示は可能かもしれませんが、満足な集客が得られるくらいの順位まで上がるかは、やはり運次第だと思います。

私が作成しているサイトについても、思いつくままに新たなドメインを所得していくうちに、やたらと数が多くなってしまったのですが、結果として思いもしなかったサイトが上位に表示され、集客に寄与しているケースもあります。反対に、力を入れてサイトを作成しSEO対策もしたのに、期待したような成果が全く得られていないものもあります。

結局、同時にいくつものサイトを作成してみて、順位が上がってきたものを育てていくというやり方は、決して間違っていなかったのだと実感しています。1つのドメインを維持するコストなどたかがしれています。そして、1つのサーバーを借りれば、そこで複数のドメインによるサイトが運営できるのですから、自分でサイト作成ができるのならば、複数のサイトを同時に運営しても費用負担はほとんど代わりません。

現在、もっとも予想外の成果を上げているのは、「相続 松戸」で1位になっている「相続手続きの相談室」です。何となく取得した shihou-takashima.com というドメイン名でサイトを作成したものの、ほとんど忘れていたような状態だったのが、いつのまにか相続関連のキーワードで上位表示されるようになっていました。

そこで、まだまだ中途半端ではありますが、取り急ぎ司法書士事務所ウェブサイトとしての体裁を整えたような状態です。実際、このサイトの問い合わせフォームからのお問い合わせは皆無なのですが、当事務所メインサイト(松戸の高島司法書士事務所)へのアクセスを増やす効果はあるはずです。

ほかにも、「相続登記 松戸」で、わかりやすい相続登記、「相続放棄 松戸」では、相続放棄の相談室が1位になるなど、当事務所運営サイトが数打ちゃ当たる方式で上位をキープしています。

これが、メインサイト(https://www.shihou-shoshi.com/)のみしか保有していなかったとすれば、「相続放棄 松戸」では相続放棄のページが4位、「相続 松戸」でも相続手続きのご相談が4位というように、それなりの上位ではあるものの1位にはなれないという状況に甘んじるしかなかったわけです。

このことから考えても、少なくとも現状においては、司法書士等の士業がSEO対策により集客をおこなうとするならば、複数のサイトを運営していくことが非常に効果的だといえます。検索結果の1位と4位では集客効果が全く違います。そして、4位のサイトを1位に上げるのは非常に難しい場合も多いはずです。それよりも、複数のサイトを作って簡単に順位が上がってきたものに力を入れる方が簡単確実です。

ウェブサイト作成の専門家ではない、司法書士などの士業事務所を開業しようとする方が、複数サイトを自分で運営していけるようになるのは簡単ではないかもしれません。しかし、長年にわたってウェブサイトによる集客をおこなってきた経験からすると、確実にサイトからの集客をしようとするならば、最優先で身につけるべきスキルだと考えます。

何となく存在しているだけの司法書士事務所ウェブサイトは、たぶんほとんど集客には寄与していないはずです。現在では、司法書士が開業するときに何となくホームページを作成しただけでは、ほとんど問合せなどこないというのが現実でしょう。